トップページ > 導入事例 > VisionNav AGF-自動車メーカーのデジタル管理化モデル工場の構築を支援
VisionNav AGF-自動車メーカーのデジタル管理化モデル工場の構築を支援

VisionNav AGF-自動車メーカーのデジタル管理化モデル工場の構築を支援

2022-10-18
自動車&新エネルギー - 外国事例 - 屋内多層段積み

中国の自動車産業を象徴する湖北省十堰市は、強力な自動車産業基盤と完全な自動車産業チェーンを持っており、近年、十堰市の産業経済の半分以上は自動車産業が占めています。「第13次5カ年計画期間中(中国の将来計画)、十堰市の自動車産業は年平均5%以上の成長を遂げ、最高生産額は1500億元を超えると予想されます。昨年、『十堰市の科学技術革新「第14次5カ年計画」』では、スマート製造、スマート物流、自動車産業サプライチェーンについて、製造モデルの洗練、柔軟、知能化の推進支援を発表し、スマート化への変革に情熱を燃やす地元自動車メーカーを鼓舞しています。

本日は、ビジョンナビロボティクスが「中国の自動車都市」にある大手自動車メーカーに対して、デジタル管理モデル工場の構築に携わった事例をご紹介いたします。

プロジェクト背景

自動車産業は、自動化が最も進んでいる産業の一つとして、産業用ロボット(協働ロボット、AGVなど)が広く活用されています。IFR(International Federation of Robotics)によると、2022年には自動車産業における産業用ロボットの需要が、全体の3分の1以上を占めると予想されており、これは自動車産業の特徴に関係しています。自動車の生産には、製品の高い安定性、一貫性、規模が要求され、産業用ロボットの適用により、製品品質の向上、生産リスクとコストの削減が可能となります。

今回のプロジェクトについて、ユーザー様はスマート製造に着目し、デジタルでスマートかつ洗練された経営の実証工場を作ろうと構想しました。ビジョンナビロボティクスは、ユーザー様と共にワークショップの工場物流を変革・改善し、各種鉄パレの正確な差込、生産ラインの合わせた連携や入出庫管理との連動、効率的かつ正確なマテハンなど、柔軟な生産管理を実現しました。

VNP20による水平搬送
VNP20による水平搬送
VNP20による水平搬送

ソリューション

ビジョンナビロボティクスは、RCS(ボットコントロールシステム)から無人フォークリフトまで、柔軟性の高い物流自動化ソリューションをユーザー様に提供しています。ビジョンナビロボティクスのRCSは、ユーザー様のWMSと連携します。WMSはロケーション管理及びバッチ管理を行い、生産計画に従い、RCSにタスクを送り、無人フォークリフトを配車して材料をピックアップし、半製品エリア-スポット溶接エリア-完成品保管エリア間の無人搬送を実現しました。

無人フォークリフトが作業プロセスを完了すると、結果がRCSを通しWMSにフィードバックされ、データの交換により、マテハン精度の向上及び保管スペースの知的管理を実現します。

VNP20による三段鉄パレット段積み

安定性、効率性、安全性は、多くの自動車メーカーが従来の人での作業に代わる産業用ロボットを選択する際に、まず考慮する3つの要素です。このワークショップのキャリアは、横幅1370mmから2300mmまで、4種類のサイズの鉄パレットがあります。従来の人での作業によるケージ材の積み重ねは非効率で、特に鉄パレットを段積みする場合、位置ズレによる落下が度々発生します。ビジョンナビロボティクスの無人フォークリフトVNP20は車体側にセンシングモジュールを搭載しており、無人フォークリフトのスマートセンシングを強化し、貨物をピック、また貨物を置く際にフォークリフトのアプローチの自動調整を行います。

自動調整機能はパレットの位置&向きに応じた車体位置の調整、認識したパレットの種類やサイズに応じたフォークポケット位置の正確な計算、爪間隔を自動調整し、金属パレットへのアプローチ及び段積みを実現します。今回のVNP20型フォークは、440~1300mm(フォーク外側ピッチ)の範囲で自動フォークピッチ調整(爪幅調整)が可能です。

WMSとRCSの連携を通じて、倉庫情報や物流情報をリアルタイムに交換することで、無人フォークリフト「VNP20」は効率的かつ安定的に稼働し、生産タクトとタイムリーに連携して材料の搬送・供給が可能となり、ワークステーションでの待ち時間を短縮し、効率的な搬送を実現することができるようになりました。

プロジェクト実績

ビジョンナビロボティクスの柔軟性の高い物流ソリューションを導入した後、材料搬送の効率と精度を効果的に向上させることができました。RCSとWMSシステムを通じて、貨物情報とロケーション情報を知的管理し、生産タクトに合わせた貨物の搬送を実現することで、工場での柔軟な生産管理が可能になりました。